【外出支援】オペラシティでコンサート観賞

麻生区:K様

『辻井さんが演奏するコンサートに連れてってほしいんだが』

約1ケ月ほど前にご自宅でのリハビリ支援に伺っていた帰り際に今回のご依頼を受けました。

なんでも少し前にテレビ盲目のピアニスト「辻井伸行」さんの特集を見たとのこと。

K様は若いころ、趣味でピアノを演奏していたことがあり、リハビリ中にもK様が特に大好きだというモーツアルトやリチャードクレイダーマンのCDがよくかかっているほど音楽がお好きな方ですが、今までは車イスということもあり、行きたかったコンサートも10年近くもあきらめていらした経緯があったのですが、今回は少々の不安はあるが、ぜひ行ってみたいということでご依頼をお受けすることになりました。

早速、スタッフが辻井さんが演奏するコンサート情報を検索し、なおかつ車イスのままで観賞でき、途中でトイレにも行ける会場を探した結果、東京オペラシティでの公演がヒットし、今日がコンサート当日となったわけであります。

コンサートホールの開場は18:30。

麻生区のご自宅に3時間早い15:30に”ニコニコ号”でお迎えに行き、東京オペラシティ地下駐車場に16:30に到着。

ご自宅近くの新百合ヶ丘駅近くにもあり、たまに食べに行かれるK様のご希望で、53階にある『旭寿司総本店』に直行。

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コンサートの前に軽く食事をとり、気持ちよくコンサートを鑑賞したいとのこと。

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早い時間帯だったこともあり、個室に通され、ちょうど夕暮れでなんともいえない黄昏れの景色を見ながらこれまた特別なお寿司を一緒にごちそうになりました。

そしていよいよオペラシティコンサートホール会場へ。

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最後列の一番端の右と左の2席のみが車イスでの鑑賞スペースで、K様とスタッフは左側に座りました。

ちなみに右にも車イスで観賞にこられているお客様がいらっしゃいました。

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席につき、入口でいただいたパンフレットを眺めながらいやおうなしに盛り上がる気分。

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そして、19:00開演。

1幕目のヨーロッパ管弦楽団の演奏が終わり、第2幕目の”ピアノ協奏曲”の順番が来て割れんばかりの拍手の渦の中、管弦楽団長に手を引いてもらいながら辻井さんが登場。

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ピアノの前で深々と頭が床につくのではないかというくらい心のこもったお辞儀。

そして次には後ろを向き、楽団員に対して深々とお辞儀。

スタッフはその辻井さんの姿を見ただけで既に涙腺が緩んでしまっています。

K様もじっと辻井さんを見つめていらっしゃいます。

序章の管弦楽団の演奏が始まり、辻井さんの演奏パートに入るまでの間も、辻井さんは上半身ぜんぶを使って管弦楽団の演奏に合わせて前後に揺すりながら、その柔らかな指は、鍵盤で踊るのを待ちわびるかのように自身のふとももの上を軽やかに弾き始めています。

そしていよいよ辻井さんのパートに突入!

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『こぼれるような音』

柔らかく、そして常人では決して表現できないほどの繊細で超高速の連弾・・・

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まさにピアノの淵からこぼれ落ちてくるかのような旋律と魂のこもった音の芸術に、おそらく会場の誰もが感動し、涙していたと思います。

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辻井さんの演奏は約40分ほどでしたが、そのあとの管弦楽団の演奏がまるでかすんでしまうくらいの強烈な感動を残し、演奏後もまた深々と何度もお辞儀をして退場していきました。

ふと横を見ると、K様も涙しておられました。

コンサートが終わり興奮さめやらぬ中、K様がぽつりと一言。

『これからは、もっと外に出かけようと思う。』

『はい、いつでもお声かけください』と返すスタッフはK様がまた前向きになられたことに、さらに感動し、涙をこらえるのに必死でした。

K様をご自宅にニコニコ号お送りしたのは21:30を少しまわっていましたが、K様の表情は出発の時より明るく、そして自信に満ちたお顔をなさっておられました。

【NPO法人えがおより】

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その踏み出した”一歩”が新たな”出会い(一会)”を生み、新たな喜びが待っているはずですから・・・